11月25日、故・三島由紀夫氏の命日にちなんだ憂国忌に、これからの「日本」を再考する場として、三名の作家によるグループ展および音楽・映像パフォーマンスを開催致します。

没後46年を経た三島氏の影響は、薄れるどころか現在さらに大きくリアリティを増しています。本展では、故人を偲びつつも文化的側面から三島氏と対峙し、この国の未来を掴もうと試みます。

「戦前」と「戦後」という一時代を巡った築94年の古民家を舞台に、平面、立体、音響、映像、インスタレーションなど、多岐に渡る表現メディアを駆使し、三島氏の多角的な活動を追憶するように「国家」という概念に迫る挑発的な一夜となるでしょう。

皆様お誘い合わせの上、是非ともご高覧下さい。

概要

グループ展「EX-憂国」


会期: 2016年11月25日(金)
時間: 12:20-17:58
料金: 500円(予約不要)
会場: asagoro
住所: 〒165-0033 東京都中野区若宮3-52-5
問合: ex_yukoku@yahoo.co.jp

音楽・映像パフォーマンス「陰祭 憂国鳴霊儀」


クロージングイベントとして限定25名様に音楽・映像パフォーマンスをご鑑賞頂きます。
ヘッドフォンを装着してのイベントとなりますこと予めご了承下さい。

日程: 2016年11月25日(金)
開場: 18:58-
開演: 19:20-20:20
料金: 2000円(先着25名様)
予約: ex_yukoku@yahoo.co.jp

主催: CALIBUR http://www.entaku.net/


"防人に 行くは誰が背と 問ふ人を 見るが羨しさ 物思ひもせず"

私たちは日本という国家に住む一つの家族である。由緒ある名家であるが、隣家からの不穏な影も絶えない。
かつて、この家にMISHIMAなるものが住んでいた。そして、MISHIMAなる記憶と記録は、この家にぺたりと貼りつき今も住み続けている。

私は戦後という時代に生まれ、戦争という記録で育った。しかし、実際のところ私は戦前に生まれ、三島という記録でも育った。
戦前と戦後は、白地に赤く染まる正円のように零式へ還ってくるならば、「私」の「日本」という記憶は何処から立ち現れているのだろう。

"実は私は「愛国心」といふ言葉があまり好きではない"

これは三島由紀夫として記憶されていたある人物の言葉だが、私たちはこの言葉を深く受け止める必要がある。
官能なき現在、数多の情報に漂う私たちの国家という概念は迷い家にも等しく、富を得るための幻の家に過ぎない。

果たして、この家に住み続けているMISHIMAなるものの正体とは如何なるものか。国防という夢幻を抱いた防人歌か。あるいは、無限に増殖する鏡像の余韻か。私たちはその英霊と出会うのか。

出展作家



田中良典

現代美術家
1978年京都府生まれ。東京都在住。
「ストリート・イーサネット・フィールド」という現実や仮想またはその重なりをテーマに、個人的な記憶や感性を"日本神話"と交差しながら、大衆的な記録や理性に変換する美術で、クラブカルチャーやオタクカルチャーなど、全ての境界線を曖昧にする。



喜多由幾

作曲家・演奏家
90年代後期より京都の吉田音楽製作所で活動をはじめ、実験的テクノ「速度の美学」、疑似民族音楽「青春の爛熟」などの楽曲群を制作。電子音楽のLIVEプロジェクト"Laptomix"のオーガナイズを経て、一回性と再生産の融合をテーマに、minimalな音素材からその場限りの音像を構築していく"on the fly re-construction"の手法を探求する。
三島由紀夫関連著作や物品を蒐集するほか、能楽の謡と舞を学びシテでの演能経験を持つ。



岩田舞子

美術作家
物語と境界をテーマに、日本の時事や時節に合わせた作品やプロジェクトを制作。時事漫画「幻想戦隊レモネード」や、「第三次セカイ内戦資料館 WWW.W MUSEUM」、限界集落島でのアートプロジェクト「龍宮学校」など。

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